「MRJ」 初の地上走行試験を実施

いよいよMRJのテストが始まりました。諸般の事情で当初の計画からは遅れてしまいましたが、初飛行への第一歩を踏み出しました。期待はますます高まります。

半世紀ぶりの国産旅客機として開発が進められている「MRJ」のブレーキやハンドル操作が離着陸の際に正確にできるかを確認するため、地上を走行する試験が初めて実施されました。
「MRJ」は、三菱重工業の子会社の三菱航空機が愛知県で開発を進めている小型ジェット機で、去年機体が完成し、主翼の強度の確認など初飛行に向けた試験を進めています。
この一環として離陸や着陸の際にブレーキやハンドルの操作が正確にできるかを確認するため、8日、愛知県豊山町の県営名古屋空港の敷地内で、地上を走行する試験を初めて実施しました。
8日午前8時半すぎにエンジンを稼働させたMRJの機体は、滑走路の横のスペースで最大で時速9キロのゆっくりとしたスピードで、直進しては停止する動きを繰り返し、1時間半かけておよそ700メートルを走行しました。
走行試験は今後スピードを上げて続けることになっていて、三菱航空機はその性能を今月15日からパリで始まる世界最大規模の航空ショーで各国の航空会社にアピールしたい考えです。
ただ現在、再来年としている第1号機の納入時期はすでに3回延期されているだけに、まずはことし9月から10月を予定している初飛行の成功が国産旅客機の実現に向けた当面の課題となります。

情報源: 「MRJ」 初の地上走行試験を実施 NHKニュース